日帰り手術専門のクリニックとして大阪梅田形成外科粉瘤クリニックを開院しました。
今回は粉瘤の手術方法を紹介いたします。
人の体には様々な腫瘍ができます。その中でも皮膚は一番大きな臓器であり、良性から悪性まで様々な腫瘍が出来ます。
その中でも今回は粉瘤(アテローマ)の切除方法を紹介します。
切除の方法は主に切開法、くりぬき法があります。
切開法はその名の通り腫瘍直上に紡錘形のデザインを行い、メスで切開を行い腫瘍を摘出方法になります。
この場合だとどうしても切開範囲が大きくなります。
縫い方により傷の治り方はかなり違いますが、一度切ってしまった皮膚の傷がゼロになることはありません。
その中で粉瘤の摘出のために開発されたのがくりぬき法です。
まず第一に切開範囲が小さくなります。パンチで小さく皮膚をくりぬき中身の腫瘍を摘出します。
粉瘤の切除で大事なのはすべての被膜を切除することなので、当然手術の難易度は上がります。
被膜を残してしまった場合には再発するので細かい作業が必要になります。
何より視野が狭く、中身が暗いため、専用のヘッドライトが必需品になります。
術後は症例により縫合したり、軟膏処置だけで経過をみることがほとんどです。
小さなパンチで腫瘍を摘出した場合には創部は非常に綺麗に治ります。
今後は少しずつ症例を紹介していきたいと思います。
形成外科 専門医
古林玄
大阪医科大学卒業後、日本一の乳房再建症例数のがん研有明病院で乳房再建を学び、聖路加国際病院で一般形成、美容外科の基礎を学ぶ。聖路加国際病院を出た後は眼と鼻の手術のスペシャリティーである大竹尚之先生の下で手術を学ぶ。