「脂肪腫はどれくらいの大きさで手術した方がいい?」
「脂肪腫は良性だから放置していても大丈夫?」
「手術をするなら費用を抑えたい」
体にメスを入れる手術にためらいを感じてしまい、上記のようなお悩みを抱える方は多いです。ただし脂肪腫は、5センチ以上の大きさになると手術での摘出が推奨されます。手術の判断には、サイズの他にも痛み・神経圧迫・急成長があるかどうかも重要です。
本記事では、脂肪腫のサイズ別の対応法や手術のリスク、病院の選び方について解説しています。脂肪腫の治療について悩んでいる方は、ぜひご覧ください。
脂肪腫とは
脂肪腫とは、皮膚の下にできる良性の腫瘍のことです。
良性の腫瘍なので、小さいうちは経過観察することもありますが、手術が必要な場合もあります。
腫瘍は、触ると柔らかくゴムのような感じで、動くことが特徴です。
痛みがないことが多いですが、腫瘍が神経を圧迫すると痛みを感じることもあります。
大きさは数ミリ~10センチ以上になることもあります。
脂肪腫の大きさ(センチ)別対応方法
すでに脂肪腫を放置している方にとっては、何センチまで大きくなったら手術が必要になるのか気になるでしょう。ただし大前提として、どんなに小さくても脂肪腫が発覚した時点で医療機関への診察をオススメしています。
小さいうちは問題ないですが、大きくなると手術が必要になるケースがあるので、大きさ別にそれぞれのケースを詳しく解説します。
5センチ以上は手術が推奨
5センチ以上の腫瘍は悪性が疑われるため、手術の検討が必要です。良性の腫瘍だとしても、大きくなると神経や血管を圧迫し、痛みやしびれを感じるリスクが高くなります。
また、見た目が目立ちやすいことや衣類に擦れることによる問題も生じやすくなります。
そのため、小さければ経過観察をすることもある脂肪腫ですが、5センチ以上は手術を検討しましょう。
10センチ以上の巨大脂肪腫は悪性の可能性も
脂肪腫(リポーマ)が10cm以上ある場合は、悪性腫瘍の疑いが更に高まっているので、早急に診察を受けたうえで手術が必要です。脂肪腫は良性腫瘍で、自然に消えることはなくゆっくりと増殖して大きくなります。そのため、目立つ大きさになる前に手術を受けた方が、体への負担が軽減できます。
10センチ以上の巨大脂肪腫の場合や、悪性が疑われる場合、見た目の問題から取りたい場合、痛みがある場合、しこりが硬い場合などは手術がおすすめです。
サイズ以外での手術適応
サイズ以外の判断材料で手術をするケースは、痛みや不快感、美容的な問題が挙げられます。脂肪腫が神経や周囲の組織を圧迫して、痛みやしびれ、あるいは不快感を伴う場合、症状の改善を目的として手術が選択されます。
また、脂肪腫ができる場所によっては、小さくても目立ってしまうこともあります。そういった美容的な問題から脂肪腫が小さい場合でも、手術は選択肢の1つです。
脂肪腫の手術方法とリスク
脂肪腫を除去するためには、切開手術が基本です。ここでは、大きさ別の手術方法やリスクについて解説します。
小さい脂肪腫では、局所麻酔で日帰りが可能です。まずは、手術の種類から見ていきましょう。
手術の種類
脂肪腫の手術では、局所麻酔または全身麻酔で行われます。局所麻酔では、しこりの周囲だけを切開し、細い針でゆっくりと麻酔を行います。
そのため、小さい傷なら痛みをほとんど感じないような手術ができる医院もあります。
全身麻酔は、脂肪腫の位置が神経・血管近く、または筋肉と一体になっている場合に選択されます。全身麻酔の場合、入院が必要になる場合があります。
切開の大きさや縫合の方法
脂肪腫の手術は、局所麻酔や全身麻酔をして腫瘍を切開して摘出する外科手術です。
脂肪腫は液体ではないため、注射器などで吸い取ることは基本的にできません。
そのため、脂肪腫の大きさに合わせた切開が必要です。
脂肪腫の手術の流れは次のとおりです。
-
- 1.手術前に切開ラインをマーキングする
- 2.局所麻酔を注射する
- 3.腫瘍の直上を切開する
- 4.被膜を破らないように周囲組織から剥がして摘出する
- 5.止血する
- 6.必要に応じてドレーンを挿入する
- 7.皮膚を縫合する
脂肪腫は自然に治ることはありません。細胞が残ると再発する可能性があるため、手術では腫瘍を完全に摘出することが必要です。
手術費用と保険適用
脂肪腫の検査、診断、手術、病理検査などの治療はすべて健康保険が適用されます。ただし、脂肪腫の手術費用は、切除する脂肪腫の大きさや露出部位、負担割合などによって異なります。
部位 | 切除する脂肪腫の大きさ | 3割負担 | 1割負担 | 別途費用 |
---|---|---|---|---|
露出部(顔、首、肘~指先、膝~足先) | 2cm未満 | 5,310円~5,910円 | 1,770円~1,970円 | 診察料・処方料 1,000円程度 検査費用 1,000円程度 病理検査費用 3,000円程度 |
2cm~4cm未満 | 11,340円~11,940円 | 3,780円~3,980円 | ||
4cm以上 | 13,410円~14,010円 | 4,470円~4,670円 | ||
非露出部(それ以外) | 3cm未満 | 4,170円~4,780円 | 1,390円~1,590円 | |
3cm~6cm未満 | 10,020円~10,630円 | 3,340円~3,540円 | ||
6cm以上 | 12,810円~13,420円 | 4,270円~4,470円 |
手術のリスク
脂肪腫の手術のリスクには、出血や周囲組織の損傷、傷跡の大きさなどがあります。
脂肪腫は良性腫瘍なので命に関わることはありませんが、大きくなるほど手術のリスクが高くなります。
また、脂肪腫が大きくなると全身麻酔が必要になる可能性もあるため、リスクが高まります。
さらに、腫瘍が悪性だった場合、治療が遅れてしまうリスクもあります。
脂肪腫の手術でリスクを減らすには、大きくなる前に手術を受けることが大切です。
信頼できる医療機関の選び方
手術に不安を感じる場合は、より信頼できる病院を選択する必要があります。
ここでは、どういった病院を選べばいいのか解説します。
脂肪腫手術が得意な診療科
脂肪腫は、形成外科での治療がおすすめです。
皮膚科でも診察は受けられますが、脂肪腫は内服薬や外用薬での治療ができないため、経過観察になる場合があります。
脂肪腫は、皮膚の下にできる良性のしこりで、基本的に手術によって摘出します。
病院選びのポイント
脂肪腫の治療を受ける病院を選ぶ際は、脂肪腫の治療に精通した医師が在籍しているか確認することが重要です。
また、手術実績や傷跡の残りにくさ、健康保険の適用など、さまざまな点も考慮しましょう。
脂肪腫の治療を受ける病院を選ぶときは、下記のポイントをおさえましょう。
- ・脂肪腫の治療実績が豊富な医師がいるか
- ・傷跡が残らない手術をしてもらえるか
- ・健康保険が適用されるか
- ・日帰り手術が可能か
まとめ
本記事では、脂肪腫の手術や病院選びのポイントについて解説してきました。
脂肪腫のサイズと症状をチェックして、適切なタイミングで手術を受けられるように、早めに受診しましょう。
当院では、できるだけ小さい切開で腫瘍を摘出できるように工夫を行っています。また、局所麻酔の痛みを和らげるための極細針を使用して、痛みを軽減するようにしています。まずは、お気軽にご相談ください。
皮膚表面の治療・手術を専門とする形成外科専門医のいるクリニック
大坂梅田形成外科粉瘤クリニックでは、形成外科専門医による日帰り手術を行っております。粉瘤をはじめ、脂肪腫や眼瞼下垂、耳垂裂と幅広い手術に対応しております。見た目にもきれいな仕上がりで再発の少ない手術を行っております。
また当院では女性の医師による診察・手術も行っております。